どうも!群馬のサウナーきじまです。
もうブログ辞めたか!?と思いきや新年早々に更新をするという良く分からない当ブログですが、本年もよろしくお願いします。
さて、今回はテントサウナについてです。
ここまで極められるのか!?と奥深さを感じていただける事かと思いますので、テントサウナの購入をお考えの方や、既にお持ちの方にはぜひご覧いただきたい内容です。
それではDOUZO
テントサウナの主との出会い
さて、今回のテーマである自宅の庭でテントサウナを極めまくっている友人ですが、出会いはX(旧ツイッター)でした。
時を遡る事2020年11月…
まだ世間ではサウナブームが来る直前くらいでしょうか。
彼の名はレンさん。
草野球チームの情報発信をXでやっていて、そのアカウントがやたらとサウナに関するツイートをしていました。
私はちょうどその頃、サウナ用にアカウントを作ってたまに呟いていましたが、その時初めて群馬でサウナ情報を発信している人を見つけたわけです。
当時、自作のテントサウナへの熱量が最高潮で、毎週のように川へ行きととのい散らかしていました。
レンさんもテントサウナに興味があったようで、じゃあ一緒に行きますかとなったわけです。
レンさんはその頃からサ飯は進んで作ってくださっていました。
この時、私はまぁまぁドヤっていたわけですよ。
俺がテントサウナの世界、教えてやるぜ的な。
しかし気付いたらレンさんは雲の上の存在になっていました…
それはまるで初めて出会った悟空とヤムチャのように…
極める方向性
私は元々渓流釣りが好きだった事もあり、秘境感漂うところで如何にコンパクトに手早くととのうか、みたいなコンセプトでやっていましたが、レンさんは真逆の方向性なんです。
戸建てに住んでいる事もあり、自宅の庭で出来るのです。
群馬の土地は広いんだぞ〜。
自宅の庭で出来るとなれば、敢えてコンパクトにする必要も無く、安心安全のゆったりテントサウナが出来るわけです。
こちらが初代庭サウナのEX-PRO
今ではスタンダードとなった、ペグを打ったりポールを通さなくても自立できる所謂”ポップアップ式”ってやつです。当時はEX-PROしかポップアップは無かったんじゃないかな?
そしてストーブはアルタイストーブ
この当時、テントサウナのストーブと言えばINTENTかアルタイって感じでした。どちらも熱くなりますが、使っているうちにロウリュの温度差による変形や劣化で穴が開いて煙が漏れてしまう事もあるようです。
アルタイはストーンを置かなくても本体にそのままロウリュ出来る事を謳っていますが、実際にはやはりストーンがあった方が蒸気は出ますし、何より上に書いた通り本体の劣化が早まる。
様々な理由でこちらも現在では入れ替えています。
床には人工芝、椅子はヒノキのすのこを嵩上げして更には施設でよく見るタイプのサウナマット…この時点でやり切る感の片鱗が既にうかがえる。
水風呂はプールで代用
ドリンクが冷えていますね笑
レンさんはホスピタリティの塊なので、女子より寒がりな私が夏以外の外気浴で寒い寒いと騒ぐと外気浴中に足湯が出来るようにと低温調理器具を使って足湯を用意してくれる事もあります笑
しかしレンさんはこれでは到底満足しなかったのだ。
サウナをアカデミックに
私が驚いたのはここからです。
レンさんは自身でテントサウナを始めてから、マッドサウニストというサウナをあらゆる角度から研究しまくっているプロ集団のUKさんという方と運命的な出会いを果たします。
ちょろっと覗くだけで、その深さが垣間見えます。
今までサウナはフィンランドから始まり、伝統的な文化として広まってきたわけですが、医学的にサウナが心身に良い影響を与える事が解明されたのは割と最近だったかと思います。
にもそのような事が書いてあったと思います。
私の本業である靴磨きの世界でもそうですが、今まで主観や感覚頼りだった技術が、論文や研究から紐解かれ、油による乱反射やロウの粒子の大きさによる影響、黄色ブドウ球菌が与える匂いの影響等、突き詰めていくとちゃんとエビデンスがあるんですよね。
レンさんがある日UKさんの手がけるテントサウナに入った時、衝撃を受けたそうです。温度からは想像つかないほどの高い体感温度、それなのに呼吸は苦しくない、なんなら入り口開けっぱ、そして超安全面に配慮されたサウナという、私も初めて聞いた時何それどういう状態!?と不思議でしょうがなかったです。
レンさんは一時期夏場の水道水の上昇に悩まされ、地下水について水道局に問い合わせたけどそこまで温度が低くなかったのでエプソムソルトを使ってせめて体感温度を低くしようとしたくらい情報収集と整理の鬼なので笑、UKさんと出会ってから更にサーバーがダウンするほど色々調べたんでしょうね。
その後どうにかもっと体感温度を上げられないかと、床を更に上げてみたり
湿度をもっと上げられないかと、テント内に電気ケトルを繋いでロウリュしなくても常に高湿度を保てるようして、それでも呼吸がしやすいようにと換気を強める等の工夫をされていました。その話を聞いた私は、だったら自ら頭だけ外に出しちまえば良いんじゃないかと亀みたいに入ってみたりした時期もありました。
現在の庭サウナ
そんなレンさんが行き着いた先の現在がこちら。
AMBER(アンバー)というメーカーです。
こちらもやはりポップアップ式。一人でも立てられるほど楽です。
そして二代目ストーブは、羽釜2.0というこれまたmadsaunist監修の超理にかなったストーブ。
オリジナルのストーンガードで煙突の熱を無駄なく伝え、通常のロウリュはもちろんのこと、この羽釜の蓋を開けておくだけであっちゅう間にミストサウナの最強版みたいな高湿度でセルフロウリュしなくても良いくらい熱くなります。
ガードで囲われている事によって、万が一ストーンが爆ぜても飛び散りにくいという安全面も考慮されているとか。
熱いのに息苦しくない!その正体はこれ。
100%外気を取り込んで薪を燃焼させるという素晴らしすぎるシステム。
そう、薪の燃焼でサウナ室内の酸素を取り込むからサウナの酸素濃度が下がり、一酸化炭素のリスクも高まるという事に繋がるのですが、そこを遮断する造り。
なんならテントの窓も開けてますからね。
レンさんは更に何かをセットしてスマホで酸素濃度や温度をチェックしていました。
私は何の心配もせず、モルモットのようにただただ気持ちよく蒸されてしまいました。
熱いのに苦しく無い、謎のサウナ体験。
ロウリュをした時は上昇気流も多く発生する為、このプロペラ君も回ってセルフオートロウリュみたいな事にもなっていました。
テント内もアップグレードして、座面も完全に木のボックスみたいな状態になっていまして、しかも膝裏が当たる部分は面取りをしてあり、当たっても角ばった感じが全くしない、なんて優しい座面なんだ…
床にも無垢のスノコが敷き詰められ、素足で入れて足触りが優しいし、冷たくない。
こんな感じで仲良く蒸されました。
水風呂もアップデートされていまして
サメがいました。
どんな効果があるかと言いますと、サウナで交換神経を高め、水風呂でも交換神経を高める必要がある為、サメに襲われる恐怖を感じながらクールダウンする事で、よりととのいが深まるのだと私は解釈しましたが、合っているかどうかはご想像にお任せします。
ちなみにマッドサウニスト式だとサウナドリンクはオロポではなく、アイスボックスソーダ。オロックスで一躍注目されたアイスボックスに炭酸水を入れるだけ。
これの何が良いって、等浸透圧(ポカリ・アクエリアス・ダカラ)に比べて、糖質の少ない低浸透圧(イオンウォーター、アミノバリュー、OS-1、ICEBOX)だから脱水気味になるサウナでより効率良く水分補給出来るのだとか。
詳しくはこちらのマッドサウニスト、サウナドクターYsKさんのコラムをご覧ください。
https://madsaunist.com/archives/3609
後味もスッキリで、ガブガブ飲めちゃいます。
サ飯までが庭サウナ
元料理人レンさんは、サ飯に関しても手を抜かない男です。
この日は冷やし坦々麺。
今まで庭サウナの数だけレンさんのサ飯をいただいてきました。
来世、女性に生まれたのなら「群馬 庭サウナ 手料理」で検索して合コンしたいと思います。
まとめ
というわけで、自宅の庭でテントサウナを極めまくっている友人レンさんのお話でした。
恐らく現在もこの取材をした時から何かしらアップデートしているのだと思います。出会った頃は悟空とヤムチャと書きましたが、今やレンさんはスーパーサイヤ人3くらいです。
テントサウナって無限に工夫の余地があって、個性が出るから面白いんですよね!安全に配慮しつつ、これからもテントサウナの将来が楽しみです。
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