エモすぎサウナ　ペンションラブラドール(KASA)

どうも！群馬のサウナーきじまです。

今回は涙なしでは語れない、エモすぎストーリーを背負った感動の大ととのいサウナをご紹介していきます。

※近々YouTubeも公開予定です。

皆さんハンカチ…いや、バスタオルを片手に最後までお付き合いください！

それは軽井沢に誕生した

そのサウナの名はKASA。

これじゃないよ。

まぁ私の涙で濡れないように傘差してもらうのは良いとして、ラブラドールというペンションの敷地内に誕生しました。

おぉ〜最近よく見るようになったよね小屋系のサウナ…とか思ったサウナーさん、ちょっと待ってくれよ。これバケモンだから。離脱すんなよ。もう泣きそうだよ。

軽井沢と言えば、プリンスのアウトレットが有名ですよね。

群馬県民なんて温泉入る事以外やる事が無いもんで、すぐ軽井沢のアウトレットに行くんですよ。そんで知り合いと偶然偶然するってのが県民の年間スケジュールの大半です。

そんな軽井沢のアウトレットから車で約10分でラブラドールさんに着きます。

なぜここにサウナを？

さて、ここからですよ本題は。

元々ご夫婦で長年営まれていたペンションラブラドール。

ペンションって恐らく私の親世代では馴染みのあるものだったんだと思います。今ではもう廃業してしまっていたり、後継がいなくなってしまったペンションも多いかと思います。ペンション下がるぅ〜

そんな中生き残っているラブラドールさん、確かに建物は良い感じにエイジングはしているものの、私のような30代からすると凄く新鮮で、まるで友達の実家に遊びに行ったようなどこか懐かしい感覚に陥りました。

敷地内にサウナを作ったのはこちらのオーナーご夫婦の息子さんなんです。

本当にやっちゃった系

息子さんはまだ20代中盤くらいです。

社会人になり働く傍ら、サウナに出会い、サウナに助けられ、サウナを広めたくなり、終いにはサウナを作りたくなる。

サウナーなら誰しも共感出来るストーリーなのではないでしょうか。

ただ、これを行動に移すかどうかは、上位10%にも満たない人たちなんじゃないかと私は思います。なかなか出来ませんよねそんな大胆な舵取りは。

ここからは敬意を持って息子さんの事をこうちゃんと呼ばせていただきます。どうかお許しください（なんか結婚式みたいだなぁ笑）

こうちゃんは、思い切ってサラリーマンを辞め、しばらくサ旅に出かけます（なんか激レアさんみたいな流れだなぁ）

グリンピアとか湯らっくすとか、西の方も回られたそうです。

そしてご実家の景色と条件

そこにはもう彼の中で理想のサウナが出来上がったいたそうです。

そんなサウナ好きが情熱を持って作るサウナがととのわないわけがない。フラット35にも負けない、35年間変わらないととのいの安心、フワット35の誕生かと思いましたよね（何言ってるか分からない人います？）

両親から猛反対

そんなこんなでご実家に戻られたこうちゃん、これからはサウナだー！という事でご両親にこのペンションの敷地内にサウナを作りたいんじゃーって話をする訳ですが

ご両親猛反対（笑）

今って「サウナブーム」なんて言われているくらい、昔からあるもののブームなわけですから、ご両親からするとあまりピンと来ないのも分かります。

こんな感じで反対されたのでしょうか…笑

ところが芯の強い漢こうちゃん、そう簡単には折れません。

こうして激闘の末（なんか凄い端折っちゃってるけど笑）、渋々ご両親の承諾を得てサウナを作る事になったわけですが、いくつか問題点があったのです。

お母様の大切なハーブ畑の移植計画

今サウナ小屋が建てられた場所は、元々お母様の大切なハーブ畑になっていたそうです。そもそもそこに作るんかいっていう話もあったかもしれませんが、そこは家族でハーブのお引越しです。これはお客さん来なかったら恨まれるぞ〜（笑）

アオダイショウ様の引越し

もう一人引越しを余儀なくされた人がいます。

そうです、アオダイショウです。これもお母様は優しく見守っていたとの事。でもこうちゃんは言いました。

「きっとまた違う所に巣を作って戻ってくるから大丈夫だよ」

野生の勘ですね。でもサウナ完成後に本当に戻ったそうです（笑）こうちゃんの先見力が半端ないという事が証明された出来事です。

建築中の親子喧嘩

もう聞いてる側としては笑い話と言いますか、何ならちょっと微笑ましいとさえ思ってしまいましたが、当時は結構シビアだったのかもしれませんね。

何てったって、手作りのサウナ小屋ですから。コスト削減も含め、大工工事みたいな事を日々自分たちでやるわけです。

こうちゃんはガチで最高のサウナを作りたい VS ご両親はこうちゃんに任せて本当に大丈夫なのだろうか　といった抗争でしょうか。

お二方とも、お疲れ様でした…

ストーブはお手製

ペンションのダイニングもそうですが、元々お父様が薪ストーブの設置が出来る方だった事もあり、当然サウナの熱源も薪ストーブで決まりです。

家庭用の薪ストーブにサウナストーンをびっしり詰めるように改良を重ね、煙突の処理も完璧！

こうちゃんもまだ若いので貯金はそこまで無かったかもしれませんが、若いパワーと情熱は誰にも負けんで！色々なツテをかき集めて見事サウナが完成、何度も厳しい保健所のチェックも気が狂いそうになりながらも無事に突破。

さて無事にサウナが完成したは良いものの、それでもご両親の心の中では「本当にサウナを求めてお客様が来てくれるのだろうか…」という不安は絶えなかったそうです。

しかし蓋を開けてみれば、まぁ来るわ来るわ、群馬からサウナサウナ煩い人たちが（笑）

こうちゃんが言ってましたが、群馬のサウナーの方々はみんなマナーが良いそうです。これ超嬉しいアルヨ。私も初めてお邪魔したのはプレオープンの時でしたが、その日私の知っているサウナーが2人行ってましたね（笑）

私もお邪魔して

さぁ大変長らくお待たせいたしました、ラブラドールを語る上でこのストーリーは絶対に欠かせないのでつい前置きが長くなってしまいました。

そんな汗と涙の情熱サウナ、私も入ってきましたよ〜。

まず、二重ドアですわ。

冬は寒い寒い軽井沢において、冷気が吹き込まない工夫がちゃんとしてあるのです。

そして中めちゃくそ熱い。体感温度で言うと110度くらい。本当はもっと熱くできるそうですが「色々試した結果今の温度がベスト」だそうです。もちろん薪の管理もこうちゃんがやってくれますから、安心安心。

そして見てくださいこの座面の高さ。天井との近さ。

座ったままロウリュも出来ちゃいます。

サ室からの外の眺めも最高すぎるだろ！

入れば一発で分かる。

間違いなくサウナ好きが作ったサウナだな…と。

2月の水風呂は地獄

外へ出るとすぐ隣にシャワーがあります。

まぁ2月はシャワーもキンッキンなのですが、もっとヤバいのはこのドラム缶水風呂ですよ。

いやもう凍っちゃってんじゃん！ワカサギ釣りでもするの？

表層を足で叩き割って、あたしゃこんな冷たい水風呂初めて入ったわよ。

1.3度。なんだそりゃ（笑）チラー使った方が温かくなるんじゃないの？

そりゃととのうよね

真冬の外気浴はなかなか厳しいものがありますから、毛布のような物も貸してくれます。優しいお気遣い。

サウナーが作った激アツサウナで早いとこ蒸されて、3秒も入れば十分な1.3度の水風呂に入り、インフィニティチェアでパタンとやればそりゃこうなりますよ

通称、大ととのいです。

こうちゃんが大ととのいする時って耳の裏がドゥクドゥクしますよねって話をしてくれて、むちゃくちゃ共感しましたね。

水風呂出た瞬間に「あ、これやばいやつだ」ってなりますよね。それです。

夜ウナもエモすぎ

今まで載せてきた画像は分かりやすくする為に朝ウナの写真だったのですが、夜もエモいで〜

ライトなんか当てちゃったりしてさ

炎もガッツリ見えちゃったりしてさ

もうこの水風呂入っちゃいけない雰囲気出てるもんね。

この棒で叩き割って良いですよって言ってるんですよ？笑

もやは外気浴がととのいのステージだよね。

第37回ととのいコンテスト　優勝　サログ

ご飯も絶対食べてよね！

忘れちゃいけない、ここはただのサウナ施設じゃねぇ、ペンションなんだ。

昔私のおとんが言ってた。ペンションの定義は飯が美味い事だと。（本当か？笑

また雰囲気も抜群なんだわ〜

なんかもうご飯もペンションペンションしてますもんね。

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これは特別感あったな〜。俺たちの為に、わざわざ作ってくれた感、そんな愛情が口からどんどん入ってくる。めちゃくちゃ美味い。

心掴まれるお人柄

やっぱり最後はこれですよね。

お母様もこうちゃんも、お父様にはタイミング合わずお会い出来ませんでしたが、本っ当に素敵なお人柄なんです。

サービス業を営む私も常々この事は胸に刻んでいるつもりですが、完全ノックアウトでした。

こうちゃんのサウナに対するただならぬ情熱と突破力、お母様のよくぞ来てくださいましたねという包み込まれるような優しい笑顔と話し声、来て良かったなと心の底から思えます。

あぁ、また来たいな。またこの人たちに会いたいな。また行ったら喜んでくれるかな。外気浴中はずーっとそんな想いが頭をぐるぐる巡ります。

私は近々自分の店のお客様を連れて修学旅行に行こうと思っています。

そんなサウナーの心を鷲掴みにする、素晴らしい方たちが待っているペンションラブラドールのサウナKASA、ぜひ沢山の方に味わっていただきたい一心です。

あー書きながら泣いた。3回泣いた。どこで泣いたかは内緒。

まとめ

サウナのみの日帰り利用もOK

最近はマッサージも始めたようです。

私のオススメは断然食事付きの宿泊で、朝ウナからの別れを惜しんだ帰宅です。

ペンションラブラドール
■公式HP　https://labradorkaruizawa.jp/
■料金　120分貸切　1名6,500円/2名以上は1名4,500円
※宿泊特典①1名でも4,500円
※宿泊特典②先着予約2組限定　60分貸切朝ウナ1名2,500円
■無料レンタル　バスタオル、サウナハット、サウナマット、サンダル、飲み物
■営業時間　10:00〜21:40/7:00〜9:30（どちらも要予約）
■アクセス　長野県北佐久郡軽井沢町長倉1655-5

もうバスタオル絞っていただいて大丈夫です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

写真提供　サメラマン